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3回目のパリ
今回は行く前に問題発生。
息子が高校受験の夏のため,初めて「お母さん,お願い。今年は夏期講習もあるので,家にいてほしい」と。母心がグラー・・・でもお母さんにとってもフランス行きは大切な行事。1年間,独学で勉強したフランス単語。やっぱり成果をみてみたい。。。本当は家にいたほうが楽なのはわかってる。でもこの夏行かないと,何かが止まってしまう気がする。かわいい息子よ,ごめんね。夏期講習の最終日まではご飯をきちんと作る。その後,いってきます。ってことで,8月末からいざ一人でまたパリ行きを挙行することに。昨年お世話になったあのセブは,現在エールフランスにお勤め中。仕事が忙しそうなので,自力で頑張る決心をし,いざフランスへ。シャルル・ドゴール空港に着くやいなや,私をみて手をふる人が。セブの彼,セシルと彼の妹アリシャ(アリシャは息子と同じ年)。やっぱり現地の知り合いは心強い。不安な気持ちが一瞬にして,「楽しむよん♪」という気持ちに変わったのだから。
今回のたびでの花の思い出。それはある女性との出会い。オリビェピトゥで出会った日本人女性。彼女は高校を出て,花屋で2年勤務。彼女は本当にお花が大好き。その2年の間に,「自分の思いをフランス語で伝えられるようになりたい」との思いから,NOVAでフランス語を勉強することを決意。そして「花の本場パリのお花屋さんで頑張りたい」という思いが強くなり,勉強しているフランス語を駆使して,パリの花屋さんに手紙をたくさん書いて送ったところ,返事をくれたのが今のお店,オリビェピトゥ。「どうなるのかとても不安でしたが,パリにきてもう6年になります」とのこと。彼女が作ってくれた大輪のダリアの花束は,セーヌ川の橋にピッタリ。本当に似合います。自然的でセンスがよく,場所に映りこみます。帰国の前日,もう1度彼女に会いたくて,金沢から送ってもらった「にほい粉」を持って,彼女の元に行きました。日本の香りを楽しんでもらえたら・・・という思いで足を運びました。お客様がいてとても忙しそうだったので,渡したらすぐにお店を出ようとしました。すると彼女が私のほうによってきてくれて,「こんなにいいものを頂いてもいいのでしょうか?」と言ってきてくれたのです。なんて心のこもった美しい日本語なのでしょう!最後に彼女が私に言ってくれた「ありがとうございます。気をつけて帰って下さい」が今もなお,私の耳で響いています。
この3回目に行ったパリはお花屋さんだけでなく,もっとたくさん皆さんに聞いて頂きたいことがあります。4日目に連れて行ってもらったベルサイユ宮殿も,とても素敵な思い出です。宮殿の周りは,その昔宮殿に関係していた人たちの血を引く住居が多く,なんとも優雅なたたずまい。なので,お店も観光客目当て以外のところもあり?パサージュには,おしゃれで普段づかいのお店もいっぱい。セブ・パスカル君・アリシャちゃんそして私の4人でお目当てのレストランへ足を運んだのですが,ランチタイムが終わって,夜までクローズの張り紙。「この時間以外食事は無理!」とお店に言われているようでした。残念だけど,その不便さがまた気持ち良かったりします。と,思っている私でしたが,あとの3人は何が何でも開いているお店の中で,おいしくて価格にみあったメニューを探し続けること。同じところを2周もめぐり・・・全然平気といった感じ。これも「食へのこだわり」なのでしょうか?でも早くしないとベルサイユ宮殿が閉まってしまう・・・そんなこんなでテラスで食事を済ませ,いざベルサイユへ。。。と,ところがセブが「裕美,今からだと宮殿の中か庭かどちらかしか無理ですので,どちらにしますか?」と。分かっていました,時は夕方の4時過ぎ。「庭」でしょ。こんなに最高に気持ちのいいシーズンの「プティトレアノン」でしょ。そして私たちは庭へ。セブがまた「裕美,プティトレアノンは庭の端にあるので,無理かもしれない」と。「大丈夫。この地図の通りに行けば,きっとたどり着ける。私には見えます。道を無視して大きい木を横切って,まっすぐ進めば必ず行ける」。噴水のエンジェルを真似して踊って遊んでいるセブには悪いのですが,とにかく先を急ぎましょう。そしてやっとたどり着いたマリーアントワネットが愛したこの庭,プティトレアノン。この風景,予想していた以上のもので,グッときました。時が止まったように池に遊ぶ水鳥や白鳥達。浮かぶ蓮の葉と真っ白な花。その奥に素朴でかわいいく,まるで農民たちの楽しい声が聞こえてくるようなお家。ここには甘い生活があったのでしょう。プリプリのトマト,ジューシーな木苺,何気ないナッツの木,子供がかくれんぼしていたぶどうのアーチ。神様ごめんなさい。1粒ずつ口にいれてしまいました。なんて幸せなんだろう!!!!!!!!マリーアントワネット様,もう少し節約していれば,こんな甘い生活をもう少し長く続けられたであろうに・・・と強く感じました。そしてなんといってもバラの花たち。存分にフラワーショップでかいたはずなのに,1輪の香りのすごさにハートが動かなくなり,何も考えることができないほどの香りに,言葉は出ません。浮かびません。大地と太陽と全ての自然で作り上げられた1輪のバラの無限の美しさを思い知らされました。その後,すっかり門は閉まり,広い広いお庭の一箇所だけ,私たちのようなルーズな人たちのために開けられている出口を目指して,歩き出しました。
まだまだたくさんの体験をしましたが,長くなりそうなので,このあたりで終わることにします。行きたいと思ったら,とにかくあれこれ考えずに行くことです。行ってから考えるぐらいでちょうどいいのですから。
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